スピーカーが壊れてしまった…モノラルだとどうにかきけるけど。また明日買いに行くしかない。安いのでいいんだ、どうせずっとヘッドホヌつけてるし。音を出力してくれればそれでいいんだ。
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>つぶやきところでソロモンの青い鍵の本編はここでは晒さないけど、誰でも読める程度まで流血表現とか気持ち悪い表現を抑えた外伝と言うか、話が長くなるから切り捨てた案を形にすれば続けていけるので、1話だけでやり逃げするよりそっちを細々と公開していこうかと思いました。HOCUSPOCUSも続けてくつもりですけど。
死にかけてたはずなのにいきなり治りかけから始まったり、1話で結構たくさんあった伏線が全く回収されなかったりしますが、療養中の描写は本編でやってることだし伏線も本編用なので一切手出ししてません。
あっけなく負けるラストで分かると思いますが、話を簡潔に説明するとこの話はザドックがフェ・ラジカ退治する話じゃなくて、錬金術師が助けに来てくれるまで知恵を絞って根回しして準備しておく話です。
お父ちゃんじゃ時間がかかる上に簡単には呼べないので、身近にいて好意的な錬金術師とコネを作って、ザドックは交信術で情報を集めたり名前を使って根回ししたりして、そのコネを作った錬金術師を支援してフェ・ラジカを駆除する手段を編み出させていくのが本編です。
そんなわけで本編は血なまぐさくなりがちなのですが、外伝はそもそもフェ・ラジカとは対峙しないので過度の流血シーンはないと思うよ。でもサスペンスというよりミステリーに近い雰囲気になった気がしなくも無い。力を貸してくれる相棒も育てる錬金術師候補も出てこない代わりにとある錬金術師の助手になって事件を解決させる糸口を与えていく感じなので。
一応ソロモンの青い鍵はサスペンス系を目指したらしいよ。えらく騒がしいサスペンスになっちまった気がするけど、気にしない。
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ぼちぼち続けていく
HOCUS POCUS・2東北にあるミニット村は人口規模から村と呼ばれていますが、この地域の食料の大部分を作り出すだけの広い土地を持つ山辺の農村地帯でした。
彼らの祖先が霜で堅くなった大地を掘り起こしヒーターを取り付けたことで地熱が一定以下にならず、さらに元々あった山岳部に眠る地熱エネルギーを電気に変えてビニール栽培をしていました。
その為動物達は寒さに凍えることなく、それらを管理する人間達もまた比較的温厚な気候の元で仕事にいそしむことができました。
そんな農村に住むグウィネズ・グリフィズは、16歳になりハイスクールにあがったというのに1人で森に行って駆け回るのが好きという少々おてんばな女の子でした。
彼女の友達たちはこの世界では貴重な食物を作るという自分達の家に誇りを持ち親の作業を積極的に手伝うというのに、彼女はさほど興味を持たず、いつも森の中に隠れ住む野生の動物達を観察していました。
彼女も勿論家業を手伝うには手伝うのですが、彼女の心は教科書の中の指し示す自然現象や辞書に書かれた未知の名前、図鑑に記された見たことも無いような自然の中の生き物達でいっぱいでした。
彼女の家で飼われている見慣れた家畜たちには彼女の心を引き止めるだけの魅力はありませんでした。
「勉強もいいけどもっと生きた勉強しなきゃ。グウィンは学者か何かになるつもりなの?」
スクールで一番の友達であるアルウェンは村でも1.2を争う大きな畑を持つ家の娘で、将来は親と同じ農家になりたいと熱心に家業を手伝っていました。彼女はグウィネズが森へ行くたびにお小言を投げかけます。
グウィネズはそんな友達に笑いながら言い返しました。
「もうアルウェンってばおばさんみたいなこと言わないで。そんな未来のことなんて知らないわ。『若気の至りは若いうちに』私はそう思うのよ」
農業はとても大変です。グウィネズの家は農業の傍ら畜産業を中心に行っていますが、やはり大変なのは同じです。しかし、子供だからこそ遊んでおきたいとグウィネズは思っていました。
しかし、本当はグウィネズはそこまで卓越した信条を持っていたわけではありませんでした。
『シミ』は空に影を作り、結果世界規模の冷帯化という禍根を残しました。しかし、その結果森はほぼ大部分の時を雪で覆われます。グウィネズはその風景の見事さに惹かれ、雪の中を駆け回っているのが好きでした。
慢性的な食糧不足を補う農村は大事にされており、また人は謎の肉片からエリクサーを受け継いだことで生まれた時から寒さに強く、また狼のように強いのですが、血が若い子供の頃ほどエリクサーの能力を強く引き出すため、子供を狙う変質者のような犯罪者はこの世には殆どいません。
シミの大寒波とsmtrの襲撃によって人の数がかなり減ってしまったことも、小さな子供が単身で人里はなれた場所に行っても安全が保障される要因でもあります。
今日もグウィネズは雲の間を縫ってうすら届く天からの光に照らされ輝く白銀の森にうっとりしながらさくさくと雪を踏みしめていました。
村の中は先人達が必死に張り巡らせたヒーターのおかげで温かいのですが、雪が積もることがありません。グウィネズは村の短所として雪が積もらないことをあげるほど雪が好きでした。
さらさらの雪を手に取り丸めると、木に向けて投げます。さらさらに加えてあまり強く握っていなかったこともあって、木にあたった雪は粉々に散りました。その時に一瞬見える氷の放つ光ははかなげで筆舌しがたい美しさなので、グウィネズはつい誰もいないのに雪投げして遊ぶのです。
何度目かの雪球を作っていると、ふと雲が張って光がさえぎられました。するとひゅうと風が森の中を軽く揺らしました。そろそろまた降るのかもしれないと期待して顔をあげると、視線の端で何かがきらりと光りました。
雪の放つ銀より渋い光ではなさそうです。何かと思って視線を泳がせると、それは雪にかすかな穴を開けた落し物である事をグウィネズは理解しました。
近づき手にとってみると、それはシンプルながら雪の結晶にも負けない美しい宝石でした。水晶のように無垢で自然な形状ながらダイヤモンドのように七色に輝くそれは、雪の光に慣れたグウィネズの心をも強くひきつけました。
曇った時に分かったのは、恐らく雲が張る前は雪の反射光によってグウィネズの目がくらんでいたからでしょう。
手のひらサイズの大きな石なので、誰かが落としたアクセサリーでもなさそうです。石集めが趣味の人がいたとしてもこんな森の中に落として気づかないような人はいないでしょう。誰かのお守りでしょうか?しかし樵はこんな浅い森には立ち入りません。誰が落としたのか検討がつかない、何とも不思議な落し物です。
しかしグウィネズは不自然さより拾った場所の神秘さをとって好意的な解釈しました。
「雪の結晶かしら…削られていなさそうなのにこんなに光り輝くなんてすごいわ」
彼女はその石を大層気に入り、大事そうに両の手で包み込むと家路に着きました。